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外壁に漆喰を使うメリットは?モルタルとの違いも解説

2025.2.27

自然素材の塗り壁材のひとつに漆喰があります。

近年ではほとんどの住宅が窯業系(ようぎょうけい)サイディングを使用しているため、あまり目にすることがないかもしれません。しかし漆喰は環境にやさしい建材であり、正しくメンテナンスすれば100年以上もつといわれていることをご存じでしょうか。

今回は漆喰外壁についてご紹介します。外壁を漆喰にするか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。

そもそも漆喰とは?

漆喰は石灰(消石灰)を主原料とする塗り壁材です。日本では1300年以上前から使用されている歴史ある建材で、お城やお寺、家屋などの外壁、瓦の接着剤など幅広く用いられてきました。

継ぎ目のない美しい見た目と温かみのある質感、そして耐久性に優れていることが主な特徴です。

漆喰の種類と特徴

漆喰には次のような種類があります。

・本漆喰

本漆喰は日本の伝統的な建物によく見られる、最も一般的な漆喰です。消石灰に海藻からできるノリ、麻の繊維などを混ぜたもので作られていて、真っ白な美しい仕上がりとなります。

・土佐漆喰

土佐漆喰は高知県独自の漆喰で、消石灰と稲わらだけで作られています。施工直後はクリーム色のような仕上がりで、非常に耐久性に優れており雨風が強い環境に適しています。

・琉球漆喰

琉球漆喰は生石灰と稲わらで作られる、沖縄県の伝統的な漆喰です。断熱性、調湿性、耐久性に優れており、消臭効果や防カビ・抗菌効果なども期待できます。

・西洋漆喰

西洋漆喰は消石灰に大理石や砂、セルロースファイバーなどを混ぜて作られます。外壁はもちろん、内壁や天井にも用いられる強度の高い漆喰です。

・既調合漆喰

既調合漆喰は、主に消石灰をベースに砂や粘土、粉末海藻ノリ、麻すさなどを混ぜて作られた漆喰です。左官屋さんが独自に調合する本漆喰と異なりすでに調合されているため、プロ以外の方でも扱いやすいという特徴があります。

漆喰とモルタルの違い

漆喰とモルタルの大きな違いは素材と耐用年数です。

漆喰の主成分は消石灰で、モルタルはセメント(主成分は石灰石)と砂、水を混ぜて作られます。また、モルタルの耐用年数が30年程度であるのに対し、漆喰の耐用年数は100年以上です。いずれも適切なメンテナンスが欠かせませんが、外壁を長持ちさせるには漆喰が向いているといえるでしょう。

このほか、モルタルは外壁や内壁、床などに使用されますが、漆喰はキズがつきやすくへこみやすいため、主に外壁、内壁に使用されます。

外壁に漆喰を使うメリット

外壁に漆喰を使うメリットは主に以下の4つです。

  • 耐用年数が長い
  • 高級感のある仕上がりになる
  • 遮音性・防音性に優れる
  • 防火性に優れる

・耐用年数が長い

漆喰外壁はきちんと定期メンテナンスすることで100年以上もつといわれています。漆喰には空気中の二酸化炭素と結合して硬化するという性質があるため、経年によって強固になるのです。一般的な外壁材の耐用年数は20年~50年程度なので、非常に丈夫で長持ちする材料といえるでしょう。

・高級感のある仕上がりになる

漆喰の外壁は白く継ぎ目のない仕上がりで、高級感のある外観になります。熟練の左官職人さんが手作業で塗りつけて仕上げるためデザイン性が高く、オリジナルの外壁にすることも可能です。

・遮音性・防音性に優れる

漆喰外壁は音を通しにくく、外部からの騒音防止効果が期待できます。また、内壁を漆喰にすると音が反響しにくくなるため、オーディオルームなどに漆喰を採用する方も多いです。

・防火性に優れる

不燃性の成分で構成されている漆喰は防火性が非常に優れています。万一の火災のときでも火が回りにくく、また有毒ガスが発生しないので安心です。

この他、漆喰には消臭効果や防カビ・抗菌作用があります。なお、漆喰にJIS規格を満たす調湿作用はありません。

外壁に漆喰を使うデメリット

外壁に漆喰を使うと以下のようなデメリットもあります。

  • 工期が長く、費用が高めである
  • キズがつきやすく、ひび割れしやすい
  • 汚れが目立つ
  • 腕の良い職人さんを探すのが難しい

・工期が長く、費用が高めである

漆喰外壁は左官職人さんが手作業で仕上げるため、外壁材の主流であるサイディングと比べると施工に時間がかかります。工期が長く、また材料費が高額であることから、トータルコストが高くなりやすいこともデメリットです。

・キズがつきやすく、ひび割れしやすい

漆喰にはキズに弱いという弱点があり、ちょっとこすっただけでもキズがついてしまいます。また、硬化する過程でひび割れを起こすことも多いです。

・汚れが目立つ

漆喰外壁は白系が多く、汚れが目立ちやすいです。表面には細かな凹凸があるため、汚れを落としにくい点もデメリットといえるでしょう。

・腕の良い職人さんを探すのが難しい

腕の確かな左官職人さんを探すのは簡単なことではありません。近年ではサイディング外壁が主流のため、左官職人さんの数が減っているのです…。

満足のいく仕上がりにするためにも、多少時間がかかっても腕の良い職人さんに施工してもらうことをおすすめします。

まとめ

自然由来の素材である漆喰は人と環境にやさしい塗り壁材です。 手作業ならではの味のある外壁にしたい方は、漆喰外壁を検討してみてはいかがでしょうか。

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