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外壁の見えない部分で発生する「内部結露」とは?危険性と対策を解説

2024.11.25

外の気温が下がってくると、窓の表面などに発生する結露が気になる方も多いのではないでしょうか。しかし、結露は目に見えるところだけで発生するものではありません。

実は、結露には外部結露と内部結露の2種類があります。

外部結露は窓ガラスの表面などに発生しますが、内部結露は外壁内部などの目につかないところに発生する厄介なものです。今回は内部結露の危険性や対策についてまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

外壁の「内部結露」とは?こんな症状が出たら要注意

まず、外壁の内部結露とはどういうものなのか簡単に説明します。内部結露の原因や兆候についてもみていきましょう。

・内部結露とは

内部結露とは外壁や床下、屋根まわりなどの内部で発生する結露のことで、外壁の場合は「壁内結露」とも呼ばれます。

昔の木造建築物は外壁内部に断熱材がないため、内部結露が問題視されることはありませんでした。内部結露が発生しても、ほとんどの場合自然に乾燥するからです。

しかし断熱材を施工しているお住まいの場合は、内部結露がさまざまなトラブルを引き起こすことがわかっています。

また、外部結露は主に冬場、室内の温度が屋外よりも高いときに発生しますが、内部結露は夏場にも発生するので注意が必要です。

・内部結露はなぜ発生する?

内部結露が発生する主な原因は、不十分な換気、施工不良などです。換気が適切であれば、湿気を含んだ暖かい空気が外壁内部に入り込んでも排出されます。

しかし換気が不十分な場合、湿気は排出されません。

逃げ場を失った暖かい空気は、冬場は室内側から屋外側へ、夏場は屋外側から室内側へと移動し、温度差により結露が発生するのです。

また、湿気を通さない施工がされていない場合や、断熱材が正しく使われていない場合も内部結露が発生しやすくなります。

・内部結露の兆候

内部結露は外から見てもわかりませんが、次のようなときはすでに外壁内部で結露が発生している可能性があります。

  • カビていないのに室内がカビ臭い・湿っぽく感じる
  • 室内の壁紙にカビ・黒ずみが発生している・変色している
  • 壁紙が不自然にはがれている
  • 床の一部がへこむ

このようなときは被害を最小限に抑えるためにも、早急に専門業者に相談しましょう。

外壁の内部結露は放置すると危険!起こりうるトラブル例

外壁の内部結露をそのままにしておくと、次のようなトラブルに発展する恐れがあります。

  • 耐久性が低下する
  • 断熱性能が低下する
  • 健康被害をもたらす

・耐久性が低下する

内部結露が原因で外壁材や家の躯体(建物の構造体)が腐食し、建物全体の耐久性が低下することがあります。断熱材が水分を吸って腐食すると、やがて木材部分や金属部分にまで被害が及ぶためです。

また木材が湿気を含んでいるとシロアリが発生しやすくなります。建物の強度や耐震性に悪影響を及ぼす可能性があるため注意しましょう。

・断熱性能が低下する

内部結露によりお住まいの断熱性能が低下することもあります。外壁内部にある断熱材が水分を吸ってズレたり劣化したりすると、本来の断熱性能を発揮できなくなるからです。

グラスウールなどの無機繊維系の断熱材は経年劣化しにくいのですが、正しく施工されていなければ劣化します。

・健康被害をもたらす

外壁内部で発生・繁殖したカビやダニが、家族に健康被害をもたらすことがあります。カビやダニはアレルギーを引き起こす原因のひとつです。咳やくしゃみ、鼻水、目のかゆみなどの症状が出る可能性があるため、十分注意しましょう。

外壁の内部結露を防ぐ方法

外壁の内部結露を防ぐ方法は主に次の2つです。

  • 断熱材の外側に通気層をもうける
  • 断熱材の内側に防湿層をもうける

・断熱材の外側に通気層をもうける

内部結露対策のひとつは、「断熱材の外側」に通気層をもうけて空気の通り道を確保することです。外壁の中にある断熱材の外側(屋外側)に、「室内側から侵入した湿った空気」の逃げ道をつくることで、内部結露の発生を抑えやすくなります。

ここでポイントとなるのは、お住まいの外壁の施工方法です。サイディングには次の2種類の工法があります。

  • 直貼り工法
  • 通気工法

「通気工法」で施工されたお住まいであれば通気層がもうけられています。しかし、「直貼り工法」の場合は通気層がありません。通気工法での施工が義務化されたのは2000年4月なので、1990年代に建てられたお住まいは直貼り工法である可能性が高いです。その場合は外壁の張り替えやカバー工法などのリフォームで、通気層をもうけることを検討してみてください。

ただし通気工法で建てられたお住まいでも、施工不良などにより内部結露が発生することがあります。少しでも気になることがあれば、早めに専門業者に相談するとよいでしょう。

・断熱材の内側に防湿層をもうける

内部結露を防ぐもう一つの方法は、断熱材の内側に防湿層をもうけることです。断熱材の内側、つまり室内側に防湿シートを施工すると、室内からの湿気の侵入を防ぐことができます。

また、万が一室内側の湿気が浸入しても、屋外側に通気層があればそこから湿気を排出することが可能です。

まとめ

外壁内部で発生する内部結露は気づきにくく、知らない間に進行してしまう厄介なものです。

また、内部結露が発生しているのにそのまま外壁塗装をすると、すぐに剥がれるなどの不具合が出やすくなります。 外壁塗装メンテナンスのタイミングで、内部結露の点検も合わせて行うとよいでしょう。

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