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モルタル外壁のメンテナンス時期は?メリット・デメリットも解説

2024.8.22

モルタルは1970年代後半~1980年代後半によく採用されていた外壁材です。現在ではほとんどのお住まいがサイディングを採用しており、モルタル壁の採用率は5.4%と低くなっています。しかし、モルタルにはデザイン性や耐火性に優れているなどのメリットがあり、あえてモルタル外壁を選ぶという方も少なくありません。

今回はモルタル外壁の特徴やメンテナンス時期についてご紹介します。現在のお住まいの外壁がモルタルの方、モルタル外壁に興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

モルタル外壁の特徴

モルタル外壁には次のような特徴があります。

  • モルタルそのものに防水性はない
  • 建築基準法における「不燃材料」である
  • モルタル壁の耐用年数の目安は約30年である

モルタルはセメント・砂・水を混ぜ合わせた柔らかな建材です。セメントを主原料とするモルタルそのものに防水性はなく、塗装により防水性をもたせる必要があります。防水性は低いものの、モルタルは建築基準法で「不燃材料」として認められている建材です。耐火性能に優れており、加熱後20分以上燃焼しない、避難上有害な煙またはガスを発生しないなどの基準を満たしています。モルタル外壁の耐用年数は約30年ですが、防水性を維持するには定期的に塗り替え・補修などのメンテナンスを行うことが大切です。

 

モルタル外壁の種類

モルタル外壁には主に次のような種類があります。

  • リシン
  • スタッコ
  • 拭き付けタイル
  • 左官仕上げ

それぞれ簡単に説明します。

 

リシン

リシン仕上げは塗料に骨材(細かく砕いた砂・石)を混ぜたものを吹き付けて仕上げる方法です。砂状の独特の質感があり、落ち着いた雰囲気を演出できます。

 

スタッコ

スタッコ仕上げは石灰と水、セメント、合成樹脂などを混ぜたものを使い、吹き付けやローラー、コテにより施工する方法です。リシンよりも塗膜に厚みがあり、立体的で重厚感のある仕上がりになります。

 

拭き付けタイル

吹き付けタイルはタイルガンという塗装機を使い、下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りで仕上げる方法です。表面の凹凸はリシンやスタッコよりも滑らかで、骨材を使用しないためひび割れしにくいという特徴があります。

 

左官仕上げ

左官仕上げは左官職人がコテなどを使って外壁全体を手作業で仕上げる方法です。デザイン性が高く高級感のある仕上がりになりますが、職人の技術力により品質に差が出やすいというデメリットがあります。

 

モルタル外壁のメリット

 

 

モルタル外壁のメリットは主に次の3つです。

  • デザインの自由度が高く意匠性のある仕上がりになる
  • 遮熱性・耐火性に優れている
  • コーキングのメンテナンスは不要である

モルタル外壁には、複雑な形状の建物でも施工できる、デザインの自由度が高いというメリットがあります。使用する建材や仕上げ方法の組み合わせ次第でオリジナルの外壁にすることも可能です。

またモルタル外壁は遮熱性・耐火性に優れており、夏場の室温上昇や火災時の延焼を防ぐ効果があります。サイディングボードと異なり目地がないため、コーキングのメンテナンスが不要であることもメリットといえるでしょう。

 

モルタル外壁のデメリット

 

 

モルタル外壁のデメリットは主に次の3つです。

  • ひび割れしやすく凹凸部分に汚れが付着しやすい
  • 防水性が低く湿気を含みやすい
  • 職人の技術力によって仕上がりに差が出ることがある

モルタル外壁の主なデメリットには、ひび割れしやすいこと、そして壁面の凹凸部分に汚れがつきやすいことが挙げられます。コーキングがないためメンテナンスの手間はかかりませんが、緩衝材の役割を果たすものがないため、ひび割れしやすいのです。また湿気を含みやすく、環境によってはカビやコケ、藻が発生しやすくなります。職人の技術力や経験力により品質に差が出やすいこと、工期が長め=費用が高めであることもデメリットといえるでしょう。

 

モルタル外壁のメンテナンス時期

モルタル外壁は、一般的な塗料の耐用年数である8年~10年程度を目安に塗装メンテナンスを行う必要があります。

また、次のような劣化症状が見られる場合もメンテナンスを検討するタイミングです。

  • ひび割れ
  • 色あせ・カビの発生
  • チョーキング現象

塗装タイミングで迷ったときは、外壁塗装のプロに相談することをおすすめします。

 

モルタル外壁のメンテナンス

 

 

モルタル外壁では次のようなメンテナンスを行うのが一般的です。

  • 塗り替え
  • 高圧洗浄
  • 部分補修

ひび割れや汚れ、色あせなどの劣化症状が出ている場合はこれらの方法でメンテナンスを行います。ただし劣化が進んでいる場合は、新たなモルタル壁の作成や重ね張りといったリフォームが必要となる可能性が高いです。工事にかかる費用はメンテナンスやリフォーム方法により異なります。まずは業者に点検してもらい、どんな工事をするべきか相談して見積もりを出してもらうとよいでしょう。

※「重ね張り」では、既存のモルタル外壁にサイディングボードを重ね張りするのが一般的です。

 

まとめ

 

 

モルタル外壁の防水性や美観を維持するには、定期的な塗装メンテナンスが欠かせません。約10年を目安に外壁の点検を行い、適切なメンテナンス・リフォームを行うことをおすすめします。

 

 

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