2024.4.30
屋根には雨風や日光などから建物を守るという役割があります。しかし、屋根の形状などによって雨漏りのリスクが異なること、ご存じでしょうか。
今回は雨漏りのリスクが高い屋根の特徴についてご紹介します。どんな屋根が雨漏りしやすいのかまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
雨漏りのリスクが高いと考えられるのは次のような屋根です。
それぞれ詳しく説明していきます。
屋根の傾斜がゆるやかだと雨漏りのリスクが高まります。傾斜のゆるやかな屋根は雨水が流れにくく、傾斜のきつい屋根に比べると雨水がたまりやすいからです。
屋根の勾配には「急勾配」「緩勾配」「並勾配」の3種類があります。以下にそれぞれのメリット・デメリットをまとめました。
メリット | デメリット | |
急勾配 | 屋根に水や雪がたまりにくい
屋根裏スペースをとりやすい |
横風や台風の影響を受けやすい
メンテナンス費用が高くなりやすい 施工可能な屋根材に制限がある |
緩勾配 | 横風や台風の影響を受けにくい
メンテナンス費用を抑えやすい |
水はけが悪く雨漏りリスクが高い
施工可能な屋根材に制限がある |
並勾配 | どんな屋根材でも施工可能である | (特になし) |
3種類のうち、最も雨漏りのリスクが高いのは傾斜がゆるやかな「緩勾配」です。緩勾配の屋根は水はけが悪く雨水がたまりやすいので、屋根材が劣化しやすいというデメリットがあります。
また、屋根の勾配によって施工できる屋根材に違いがあり、緩勾配の場合は基本的にたて葺きの屋根材(金属屋根)しか施工できません。なお、急勾配の場合は風に強い屋根材を選ぶ必要がありますが、並勾配の場合はどんな屋根材でも施工可能です。
複雑な形状の屋根も雨漏りのリスクが高くなります。シンプルな形状の屋根よりも接合部(建材のつなぎ目)が多く、雨水が浸入する隙間ができやすいためです。切妻や寄棟などのシンプルな屋根のほうが雨漏りのリスクは低いといえるでしょう。しかしどんな屋根でも、雨漏りを防ぐには定期的にメンテナンスを行うことが大切です。
③軒のない(短い)屋根
軒がない「軒ゼロ住宅」はデザイン性が高く、狭小地でも建築制限のぎりぎりまで居住空間を広げられるなどのメリットがありますが、雨漏りのリスクは高いです。軒とは外壁よりも外に出ている屋根部分のことで、雨や紫外線から外壁や窓などを守るという役割があります。軒がないと外壁や窓、屋根とのつなぎ目部分に雨が直接当たりやすくなるため、雨漏りの可能性が高まるのです。また、軒のない家の外壁は紫外線の影響を受けやすく、軒のある家よりも傷みやすい傾向にあります。雨漏りや外壁の劣化を防ぐには、屋根と外壁の定期的なメンテナンスをすることが大切です。
④雨樋のサイズが合っていない屋根
雨樋のサイズが合っていない屋根も雨漏りのリスクが高くなります。雨樋の役割は、屋根に降り注ぐ雨水を受け止めて地面や下水へとスムーズに流すことです。雨水をスムーズに排出させるには、屋根に合ったサイズの雨樋を選ばなければいけません。間違ったサイズの雨樋を選ぶと雨水があふれやすくなり、次のようなトラブルにつながる可能性があります。
あふれた雨水が外壁や軒下を伝って雨漏りを引き起こすこともあるため注意しましょう。なお、雨樋のサイズは「屋根から流れ落ちる雨水の量」や「雨樋の排水能力」などを基準にして選ぶ必要があります。屋根の形状や面積などにより適合する雨樋は異なるため、正しいサイズ(形状)を選ぶことが大切です。また、落ち葉などで雨樋が詰まっている場合も雨水があふれやすくなります。
放置すると、腐った落ち葉が原因で雨樋が劣化したり壊れたりすることがあるため、雨樋も定期的にチェックするとよいでしょう。
今回は雨漏りのリスクが高い屋根についてご紹介しました。勾配がゆるい屋根や複雑な形状の屋根、軒のない家などは雨漏りのリスクが高いです。ただし、「雨漏りのリスクが高い」のであって、必ずしも雨漏りするわけではありません。雨漏りを防ぐためにも、屋根や外壁、そして雨樋の定期的なチェック・メンテナンスをすることをおすすめします。
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