2024.3.29
大切なお住まいを雨や紫外線などから守っている屋根。屋根は外壁よりも傷みやすく、長持ちさせるには定期的なメンテナンスが欠かせません。しかし屋根材にはさまざまな種類があり、それぞれメンテナンス方法が異なります。
今回は、屋根材の種類ごとの特徴やメンテナンス方法についてまとめました。屋根のメンテナンスを検討している方、また屋根材選びで迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
屋根材は大きく分けて次の5種類があります。
ここではそれぞれの特徴やメリット・デメリット、メンテナンス方法などを説明していきます。
粘土系屋根材は粘土を使って焼き上げた屋根材で、粘土瓦や日本瓦、和瓦と呼ばれます。耐用年数は60年~100年以上と非常に長く、日本家屋に欠かせない屋根材です。
<粘土系屋根材のメリット>
耐久性・耐火性・防水性・防音性・遮音性に優れている
破損した場合1枚単位で差し替えできる
塗装メンテナンスは不要である
<粘土系屋根材のデメリット>
重量があるため地震の揺れに弱い
強風・暴風で飛んだりずれたりすることがある
衝撃により割れることがある
初期費用が高額になりやすい
<粘土系屋根材(日本瓦)のメンテナンス方法>
粘土系屋根材の場合、塗装メンテナンスは必要ありません。しかし漆喰部分やルーフィングシートは劣化するため、定期的なメンテナンスが必要です。また、瓦がズレたり割れたりしている場合は、必要に応じて補修を行います。
スレート系屋根材は「化粧スレート」と「天然スレート」に分けられます。
化粧スレート
化粧スレートはセメントに繊維材料を混ぜて板状にしたもので、近年の一般住宅の屋根材の主流です。「カラーベスト」「コロニアル」と商品名で呼ばれることがありますが、同じ屋根材をさしています。
<化粧スレートのメリット>
比較的軽量で耐火性・耐熱性に優れている
粘土系よりも耐震性に優れている
安価な商品が多い
デザインやカラーバリエーションが豊富である
施工業者を探しやすい
<化粧スレートのデメリット>
衝撃により割れることがある
環境によってカビやコケが発生しやすい
凍害に弱く寒冷地には不向きである
<化粧スレートのメンテナンス方法>
化粧スレートの場合、塗装メンテナンスによって美観を維持することができます。しかし屋根の耐久性を高めるには定期点検が必要で、棟板金に不具合がないか、ズレや浮きないかなどを確認することが大切です。耐用年数は20~30年で、寿命を迎えた場合は葺き替えや重ね葺き(カバー工法)を行います。
天然スレート
天然スレートは粘板岩などの岩石で作られる薄い板状の屋根材です。天然特有の美しさがあり、高級感や重厚感のある仕上がりになります。
<天然スレートのメリット>
防水性・断熱性・耐候性に優れている
品のある仕上がりになる
塗装メンテナンスは必要ない
再利用が可能で環境にやさしい
耐用年数が30~50年と長い
<天然スレートのデメリット>
石を使っているため化粧スレートよりも重量がある
生産数が少なくほかの屋根材よりも高額である
施工業者を探すのが難しい
衝撃などにより割れやすい
<天然スレートのメンテナンス方法>
天然スレートは基本的に塗装メンテナンスの必要はありません。
しかし割れや欠損などがある場合は補修が必要なので、定期的に点検することが大切です。
金属系屋根材には「ガルバリウム鋼板」「ジンカリウム鋼板」「トタン」などがあります。
ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板はアルミニウム、亜鉛、シリコンで構成されるメッキ鋼板です。近年の金属系屋根の中では最も人気があり、外壁材としても使われています。
<ガルバリウム鋼板のメリット>
軽量でサビに強い
耐震性・耐候性・耐久性・耐火性に優れている
勾配の少ない屋根でも施工できる
カバー工法に向いている
<ガルバリウム鋼板のデメリット>
防音性・遮音性・断熱性が低い
衝撃に弱くへこんだりキズがついたりしやすい
材料費が高い
<ガルバリウム鋼板のメンテナンス方法>
ガルバリウム鋼板は約15年おきに塗装メンテナンスが必要です。耐用年数は約25~35年で、屋根材が寿命を迎えた場合は葺き替えや重ね葺き(カバー工法)を行います。
ジンカリウム鋼板
ジンカリウム鋼板は、表面をストーンチップ(石粒)でコーティングしたガルバリウム鋼板です。ストーンチップ鋼板・石つきガルバリウム鋼板などと呼ばれます。
<ジンカリウム鋼板のメリット>
耐久性・耐震性に優れている
ガルバリウム鋼板よりも遮音性・防音性・断熱性に優れている
塗装メンテナンスは不要である
色あせしない
比較的軽量で耐震性に優れている
紫外線に強くキズがつきにくい
カバー工法に向いている
<ジンカリウム鋼板のデメリット>
材料費が高い
ストーンチップが剥がれることがある
<ジンカリウム鋼板のメンテナンス方法>
ジンカリウム鋼板の耐用年数は約30~50年です。
寿命を迎えた場合は葺き替えや重ね葺き(カバー工法)を行います。
トタン
トタンは鉄板に亜鉛めっきを施した屋根材です。以前は屋根材の主流でしたが、現在ではガルバリウム鋼板などの金属系屋根材を選ぶ方が多くなっています。
<トタンのメリット>
軽量で耐震性に優れている
安価であり施工しやすい
雨漏りしにくい
DIYでも扱いやすい
<トタンのデメリット>
耐用年数が短い
サビに弱く定期的なメンテナンスが欠かせない
断熱性・防音性・遮音性が低い
<トタンのメンテナンス方法>
トタンは7~10年程度を目安に塗装メンテナンスが必要です。
耐用年数は約10~20年で、サビや穴あきなどがひどい場合は葺き替えや重ね葺き(カバー工法)を行います。
・セメント系屋根材の特徴
セメント系屋根材には「コンクリート瓦」や「厚形スレート瓦」があり、デザインの汎用性が高いなどの特徴があります。
<セメント系屋根材のメリット>
耐火性・断熱性・防音性・遮音性・耐久性に優れている
粘土系屋根材よりも低価格で瓦のデザインを取り入れることができる
<セメント系屋根材のデメリット>
重量があり耐震性が低い
粘土系よりも耐用年数が短い
定期的な塗装メンテナンスが欠かせない
あまり生産されていないため部分補修が難しい
<セメント系屋根材のメンテナンス方法>
セメント系屋根材は約10~15おきに塗装メンテナンスが必要です。
耐用年数は約30~40年で、寿命を迎えた場合はカバー工法ではなく葺き替えを行います。
・アスファルトシングルの特徴
アスファルトシングルはグラスファイバーシングルとも呼ばれる、ガラス繊維にアスファルトを浸透させて石粒でコーティングしてある板状の屋根材です。北米では一般的な屋根材のひとつですが、日本では比較的新しい屋根材といえます。
<アスファルトシングルのメリット>
防水性・耐候性・防音性・耐震性に優れている
軽量でデザイン性が高い
ひび割れしない・サビない・色褪せしない
材料費が安い
<アスファルトシングルのデメリット>
強風に弱くめくれたり剥がれたりすることがある
表面の石が落ちることがある
施工できる業者が少ない
カビ・コケが発生しやすい
勾配がゆるい屋根には不向きである
<アスファルトシングルのメンテナンス方法>
アスファルトシングルの屋根では、めくれや剥がれがある場合は部分補修、寿命を迎えた場合は葺き替えや重ね葺き(カバー工法)を行います。耐用年数は商品により異なりますが、約10~30年です。
どんな屋根材でも、お住まいを長持ちさせるには定期点検することが大切です。外壁同様に屋根の定期点検を行い、適切なメンテナンスをすることをおすすめします。
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