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スレート屋根に塗装は必要?デメリットや注意点を解説

2024.2.8

スレート(コロニアル・カラーベスト)は日本国内での普及率が高く、多くの一般住宅の屋根に使われている屋根材です。スレート屋根のメンテナンス方法のひとつに「塗装」がありますが、「本当に必要なの?」と感じている方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、スレート屋根の塗装の必要性について説明していきます。スレート屋根塗装のデメリットや注意点も合わせてまとめましたので、屋根塗装をするべきか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。

 

 

スレート屋根の塗装は基本的に不要!

スレート屋根の塗装は基本的に不要であり、塗装してもしなくても屋根の性能(機能)は変わりません。ここではなぜスレート屋根の塗装が不要なのか、その理由について説明します。

 

・スレート屋根メーカーの見解

スレート屋根メーカーとして圧倒的なシェアを誇る「ケイミュー(KMEW)」のカタログには、屋根材のメンテナンスについて次のように記載されています。

  • 再塗装は美観の維持・向上を図るためのもので、屋根の基本性能に影響することはありません
  • 表面の色が薄くなったり汚れがついたりした場合でも、屋根材としての基本性能には問題ありません
  • 屋根材の部分的な割れ・クラック等は屋根材の差し替え・接着等で補修できます
  • 誤った塗装(施工)方法は雨漏り等を引き起こす原因となります

また、メンテナンススケジュール(モデルケース)を見ると、「美観上、必要に応じて再塗装してください」とあります。つまり、スレート屋根の塗装は「必須のメンテナンス」ではないのです。

なお、塗料メーカーのカタログでも「塗装によって屋根の機能が向上する」「屋根塗装で屋根の寿命が延びる」というような表現はしていません。

 

・スレート屋根に塗装する目的は「美観の維持向上」

 

 

ケイミューのカタログによると、スレート屋根に塗装するのは「美観の維持向上のため」となっています。スレート屋根は、経年劣化による色あせやコケ・カビなどの発生で見た目が悪くなる可能性が高いです。しかし、屋根塗装すると新築のような美しい外観になります。

 

・「屋根塗装で雨漏りが防げる」は間違い

スレート屋根に塗装しても雨漏りを防ぐことはできません。雨漏りを防いでいるのは屋根表面の塗膜ではないからです。

一般的なスレート屋根は「野地板」「防水シート(アスファルトルーフィング)」「屋根材」で構成されていて、屋根材と防水シートによって雨漏りを防いでいます。つまり、屋根材そのものや防水シートに問題がなければ基本的に雨漏りしないのです。スレート屋根の表面が塗膜でつるつるになったとしても、防水機能がアップするわけではありません。なお、ケイミューのカタログにも「雨漏りは再塗装ではなおりません」と記載されています。

屋根塗装すれば雨漏りしなくなります

塗装しないと雨水がしみこんで雨漏りしますよ

このような言い方でスレート屋根の塗装を勧めてくる業者には十分注意しましょう。

 

スレート屋根に塗装するメリット

 

 

スレート屋根に塗装すると次のようなメリットがあります。

  • 美観を維持できる
  • イメージチェンジできる

スレート屋根を塗装する最大のメリットは、新築時のような美しい外観を取り戻せることです。また、屋根の色を変えることでイメージチェンジすることもできます。経年劣化による色あせや汚れ、コケやカビが気になる場合や、お住まいのイメージチェンジをしたい場合は、屋根塗装を検討するとよいでしょう。

 

スレート屋根に塗装するデメリット

 

 

スレート屋根に塗装すると次のようなデメリットがあるので注意が必要です。

  • 雨漏りにつながる恐れがある
  • 費用がかかる

・雨漏りにつながる恐れがある

スレート屋根に塗装する場合、正しい方法で施工しないと雨漏りにつながる可能性が高いです。スレート屋根にはもともと雨水を排出するための隙間があります。しかし、正しい方法で塗装しないと隙間が塗料で埋まってしまい、逃げ場を失った雨水が原因で雨漏りを引き起こすことがあるのです。ケイミューのカタログにも、「誤った塗装(施工)方法は雨漏り等を引き起こす原因となります」と記載されています。

 

・費用がかかる

屋根塗装すると美しい外観になりますが、塗装工事には費用がかかります。塗膜は経年劣化するので、およそ8~10年ごとに再塗装しなければ美観を保つことができません。つまり、一度塗装すると塗装メンテナンスのたびに費用がかかるのです。

なお、国土交通省の資料によると、スレート屋根の期待耐用年数は20~40年で、交換周期の目安は30年程度となっています。寿命を迎えたスレート屋根は、葺き替え工事や重ね葺き工事(カバー工法)を行うのが一般的です。できるだけ費用を抑えたい場合は、屋根塗装にかかる費用を将来必要となる工事費用に回すことも検討するとよいでしょう。

 

スレート屋根に塗装する際の注意点

 

 

スレート屋根に塗装を行う場合は次の点に注意が必要です。

  • 塗装に適さないスレート屋根がある
  • 棟板金のメンテナンスを同時に行うとよい

・塗装に適さないスレート屋根がある

アスベストを含まないスレート屋根は強度が低く、塗装に向いていません。職人さんが屋根に乗ることで割れてしまったり、高圧洗浄により屋根材が傷んだりすることがあるので注意が必要です。

 

・棟板金のメンテナンスを同時に行うとGOOD!

スレート屋根の塗装をするときは、「棟板金」のメンテナンスも同時に行うと安心です。棟板金は建物の最も高い位置にある部材で、耐用年数は15年~25年といわれています。しかし、それよりも早い段階で棟板金の不具合が出てくる可能性が高いです。くぎの浮き・抜けなどの不具合は棟板金の脱落や貫板の劣化につながるため、適切なタイミングでメンテナンスを行うことをおすすめします。

 

まとめ

 

 

スレート屋根の塗装は美観の維持・向上が目的であり、汚れやカビなどが気にならなければ基本的に塗装の必要はありません。しかし、棟板金の点検といった定期的なメンテナンスは必要です。その場合は、屋根工事や屋根塗装も依頼できる業者に相談するとよいでしょう。

 

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