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外壁にはどんな種類がある?日本の代表的な外壁材4つの特徴を解説

2023.5.25

住宅の外壁材にはさまざまな種類があります。

外壁をリフォームしようと思っても「どれを選ぶべき?」「何が違うの?」と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。

今回は日本で採用されている代表的な外壁材4種類についてご紹介します。

特徴やメンテナンスのタイミングもまとめましたので、外壁材選びの参考にしてみてください。

 

 

外壁材の種類

 

 

外壁材の種類は大きく分けて次の8つです。

  • 窯業系サイディング
  • 金属系サイディング
  • 木質系サイディング
  • 樹脂系サイディング
  • モルタル
  • ALC
  • コンクリート
  • タイル

日本の一般的な戸建て住宅の外壁で最も多く使われているのは「窯業(ようぎょう)系サイディング」で、全体の7~8割を占めています。

次に多いのが「金属系サイディング」や「モルタル」、そして「ALC」や「タイル」などの外壁材です。

それぞれ耐久性やデザイン性、価格、工期などが異なるため、外壁材選びの前に特徴やメリット・デメリットを押さえておくとよいでしょう。

 

窯業系サイディングの特徴

 

 

窯業系サイディングは、セメントに繊維質などを混ぜて板状に加工したものです。近年の外壁材の主流となっており、日本の戸建て住宅全体の7~8割を占めています。デザイン性や機能性、コストパフォーマンスなど、総合的に優れている外壁材です。

ただしもともと防水機能がないため、防水性を維持するには定期的に塗装やシーリングのメンテナンスを行う必要があります。

 

・窯業系サイディングのメリット

  • デザインのバリエーションが豊富なため選択肢が多い
  • 他の外壁材と比べると安価である
  • 工場で成形した素材を使うため施工しやすく、工期が短い
  • 耐火性・耐震性・遮音性に優れている

・窯業系サイディングのデメリット

  • 素材に防水機能がなく吸水性が高い
  • 蓄熱性が高い
  • ボード同士のつなぎ目「シーリング」も経年劣化する

・メンテナンスのタイミング

外壁表面のチョーキング、ひび割れ、シーリングの劣化、サイディングの浮き・反りが見られたとき

 

金属系サイディングの特徴

 

 

金属系サイディングはアルミニウムやステンレス、ガルバリウム鋼板などの金属板を加工したものです。他の外壁材よりも軽量なため建物への負担が少なく、断熱性や耐震性に優れています。

メンテナンス周期は長めですが、温度変化や衝撃などにより変形することがあります。

 

・メリット

  • 軽量なため建物への負担が少ない
  • スタイリッシュな仕上がりになる
  • 断熱性、耐震性、耐凍害性に優れている
  • ひび割れの心配がなく水に強い

・デメリット

  • 温度変化や衝撃による変形が起こることがある
  • サビが発生しやすい
  • 塩害・酸性雨に弱い
  • 窯業系よりもデザインが限られている

・メンテナンスのタイミング

シーリングの劣化、サビの発生、キズやへこみ、チョーキング現象が見られたとき

 

モルタルの特徴

 

 

モルタルはセメントと水、砂などを混ぜたもので、職人が手作業で塗って仕上げるという特徴があります。サイディングと異なりつなぎ目がなく、シーリングの劣化を心配する必要はありません。

手作業で仕上げるため非常にデザイン性に優れていますが、ひび割れが発生しやすいためメンテナンスの手間がかかります。

 

・メリット

  • 外壁そのものを自由にデザインできる
  • つなぎ目がない
  • 耐震性、耐火性に優れている
  • 耐用年数が長い
  • 外壁材の中で最も安価な素材である

・デメリット

  • 職人の技術力により仕上がりに差が出やすい
  • ひび割れしやすい
  • 防水性が低い
  • 工期が長くなりやすい

・メンテナンスのタイミング

ひび割れ、塗膜の剥がれ、汚れ、チョーキング現象などが見られたとき

 

ALCの特徴

 

 

ALCは日本語で「高温高圧蒸気養生された軽量気泡コンクリート」という意味があり、「空気を含んだコンクリート」ともいえます。主な原料はセメントや生石灰、発泡剤のアルミ粉末で、耐火性や断熱性、耐震性、遮音性に優れた外壁材です。コンクリートの一種ですが水に浮くほど軽いという特徴があり、外壁だけでなく床や屋根、間仕切り壁などにも採用されています。

防水性が低く水分を吸収しやすいため、防水性能に優れた塗料で仕上げる必要があります。

 

・メリット

  • 軽量なため建物への負担が少ない
  • 耐火性、断熱性、耐震性、遮音性、耐久性など総合的に優れている

・デメリット

  • 素材の単価が高く限られたメーカーしか製造できないため、初期費用が高額である
  • 防水性がなく水分を吸収しやすい
  • シーリングが縦・横方向にあるため劣化による雨漏りのリスクが高い

・メンテナンスのタイミング

シーリングや塗膜に劣化症状が見られたとき

 

まとめ

 

 

外壁材にはさまざまな種類があり、それぞれメリット・デメリットがあります。メリットしかない外壁材はなく、「価格」「デザイン性」「機能性」・・・とすべての希望を満たす外壁材を探すことは難しいです。デザインにこだわりたい、費用を安くしたい、メンテナンスの頻度が低い外壁にしたいなど、外壁に求めるものや目的を考えておくと選びやすくなるでしょう。

どうしても選びきれない!という場合は、一度プロに相談してみることをおすすめします。

 

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