2022.5.9
ペットのいるお宅でも、外壁塗装をすることができます。しかし工事中の音や塗料のニオイなどがペットにストレスを与えてしまうのでは…と心配になる飼い主さんも多いでしょう。
今回は外壁塗装のニオイや音からペットを守るために知っておきたい注意点や対策などをご紹介します。犬や猫などのペットがいて外壁塗装を検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
外壁塗装工事でペットに悪影響を与える可能性があるのは主に次の5つです。
※エアコンの使用と換気は養生のやり方次第で可能です。
外壁塗装工事で使用する塗料のうち油性塗料には、シンナーなどの有機溶剤が含まれています。このシンナーのニオイが原因で気分が悪くなる人も少なくありません。人間よりも嗅覚の鋭いペットにとっては耐え難いニオイといえるでしょう。
またシンナーには揮発性有機化合物が含まれており、ペットがニオイを嗅ぐとアレルギー症状が出たりふらふらしたりすることがあります。万が一塗装工事中にペットが体調不良を起した場合は、すぐにかかりつけの動物病院で診てもらってください。
外壁塗装工事では足場の設置・解体や高圧洗浄など、騒音が発生する工程があります。聞きなれない人の話し声や出入りに伴う音なども聞こえるため、ペットには大きなストレスとなるでしょう。また大きな音に驚いてペットが脱走してしまう可能性もあります。
騒音が発生しやすい期間だけでも家から連れ出してあげるとよいかもしれません。
誰に対してもフレンドリーなペットもいますね。しかし多くのペットのとって、自分のテリトリー内に知らない人が入ってくる状況はものすごく大きなストレスです。犬が職人さんに吠え続けてしまうと、作業をスムーズに行えなくなるかもしれません。
ペットが職人さんにまとわりついて作業の邪魔になってしまうこともあります。工事期間中はできるだけペットを職人さんから遠ざけるように工夫するとよいでしょう。また、外で放し飼いのペットの場合は、つなぐかケージに入れることをおすすめします。
外壁塗装工事では塗料の飛散防止のために、窓だけでなくエアコンの室外機なども養生シートで覆うことがあり、室外機を覆ってしまうとエアコンは使えません。しかし養生のやり方次第ではエアコンを使うことができます。常にエアコンで室温管理をする必要のあるペットを飼っている場合は、室外機の養生について事前に相談しておきましょう。
外壁塗装工事中は窓を養生するため、自由に窓を開けて換気することができなくなります。季節にもよりますが換気できないと熱気やニオイがこもりやすくなるので、ペットにストレスを与えてしまうでしょう。この場合も養生のやり方次第では窓を開けて換気することができます。ただし換気により塗料のニオイが室内に入りやすくなるため注意が必要です。
室内でペットを飼っている場合は、換気についても業者と打ち合わせしておくとよいでしょう。
ペットを外壁塗装の悪影響から守るためにも、飼い主さんは次の方法を覚えておきましょう。
可能であれば、外壁塗装工事中はペットを離れた場所に連れて行くとよいでしょう。親戚の家やペットホテルなどに預ける方法もありますが、日中の作業時間帯だけ外出するという方法もあります。もしも他の場所に預けることができず、ペットを連れて行けないところに外出するときは、ペットに長時間留守番させないようにしましょう。
ペットに影響を与えにくいおすすめの塗料は水性塗料やF☆☆☆☆の塗料です。
水性塗料は油性塗料に比べニオイが少なく、建築基準法で規制されているホルムアルデヒドなどのVOC(揮発性有機化合物)の排出量が少ないという特徴があります。
F☆☆☆☆とはホルムアルデヒドの拡散等級を表しており、☆が多いほど拡散が少ない塗料となります。シックハウス症候群の原因といわれているVOCですが、人間よりも体の小さいペットのほうが影響を受けやすいそうです。ペットのためにもニオイや有害成分が排出されにくい塗料を選んでみてください。
外壁塗装工事ではペットによるトラブルが発生することもあるので注意が必要です。
番犬の役割は立派に果たしているものの、作業中ずっと吠え続けてしまうと職人さんも困ってしまいます。場合によっては作業を中断することもあるため、飼い主さんが連れ出すなど工夫してみて下さい。
家の周りに設置する足場は、猫にとっては格好の遊び場ともいえます。猫と職人さんの安全のためにも、猫が外に出ないように注意してください。
外壁に塗った塗料が乾く前にペットが触ってしまう可能性もあります。外壁に足型がついてしまうだけでなく、ペットが塗料をなめてしまうことも考えられるため、作業場にペットを近づけないようにしましょう。
最後に、外壁塗装をする前にペットのためにしておきたいことをご紹介します。
外壁塗装を依頼する業者に、ペットがいることやペットの種類を伝えておきましょう。ふだんどこで飼育しているか、またペットの性格や遊び方の癖などについても説明しておくとよいかもしれません。見積もりを依頼するときに、ペットに配慮した作業をしてもらえるか確認しておくことをおすすめします。
ペットにストレスを与えやすい外壁塗装工事をできるだけ早く終わらせるには、塗装に適した時期を選ぶことが大切です。外壁塗装工事は一般的に約10日間~3週間程度かかります。
雨が多く湿度の高い梅雨の時期や、気温が5度以下になりやすい冬場などは工事期間が長くなる可能性があるため、それ以外の時期を選ぶとよいでしょう。ただしエアコンによる室温調節や換気ができないこともあるので、ペットのためにも真夏は避けたほうが無難です。
ペットのいるお宅でも外壁塗装は可能ですが、塗料のニオイや音、生活環境の変化などでペットにストレスを与える可能性があります。ペットの健康や安全のために、また職人さんがスムーズに作業できるように、ご紹介したような対策方法を覚えておくとよいでしょう。
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